
50代でも社労士業界へ転職している人をチラホラ見かける…でも、自分はこの業界での経験もまったくないし無理だろうな。
…というのが、社労士試験合格後の正直な気持ちでした。
なのに、なぜか!!!
気がついたら転生していました、ええ。
この4月から某社労士法人で勤務社労士として、働くことになりまして。
未経験の分野への挑戦は、それはそれはハードルが高く…
それでも、どうせ1度きりの人生だし、なんか挑戦したくなっちゃったんだよねぇ
なんて思ったところの経緯なんぞ書いてみたいなと。
そう思っている迷える子羊ちゃんたちの参考に…なるのか?(ならんやろ)

転職して1ヶ月半…思っきし個人的感想です!!
50代で社労士業界に転職なんてそもそも可能なの?
長年の職業経験を活かして専門的な知識や人脈も磨いていけば、年齢に関係なくチャンスはあります!
…と言いたいところだけれど、実際問題そんな簡単な話ちゃいますやん?

そんな簡単な話ならみんな悩まへんねん!
転職でキャリアが失われる?
50代くらいになると、ここに至るまでそこそこのキャリアを積んできて、人によっては役職なんかもついちゃったりして、もうある程度は退職までの昇進ルートも見えてきて退職まで安泰!
きっと、それなりの年収も貰えているわけですよ。ね?(誰に聞いてる?)
あえて今さら冒険しなくってもいいやん、って思う気持ちを抱くのがフツーの感覚でしょう。
そこには激しく同意しかないです!
わたしも年収はぶっちゃけ半減します!
どんなに今までの職場で長年キャリアを積んできても、社労士としては未経験のペーペーなので当然といえば当然の話。
同業界でバリバリやってきたのなら、転職してさらに年収UP!なんて夢もあるかもしれないけど、未経験の新人、しかも50代で老い先短い自分を雇ってくれるなんて正気の沙汰じゃない(←失礼)。
そりゃできれば、20代、30代の未来ある若者を育成していった方が、会社としてもメリットがあると思うのに、雇ってくれた会社には感謝しかないです。
なので、50代で未経験業界に転職するってことは、これまでのキャリアもある程度リセットして、積み上げてきた年収も捨てて、それでもこの仕事をやりたいかってことなんだと思う。

それなりの覚悟はいるよね
うーん、例えば今まで正社員じゃなくてパート勤務だったとかであれば、資格を活かしてキャリアアップ!という道もあるかもしれない。
子育てやいろいろな事情で、一旦仕事をセーブしてきた女性が、そういった時期を乗り越えて再度チャレンジ!ってなるとまた話は違ってくるんだろうなーとかね。
社労士業界で知識と経験は活かせるのか
社労士試験に合格して、社労士登録もしているとはいえ…
試験に合格するために得た知識と仕事がバリバリできるのとはまったくの別物!
これは別に社労士業界だからどうとかではなくて、どんな仕事でも言えることですがな。
もちろん知識もなにもないよりは幾分かマシかもしらんが、その知識をどうやって使ったらいいかとか、いざ実戦の場面で戸惑いまくることといったら…です。
頭の中に知識の点らしきものがいっぱいあるけど、これが線になって繋がるようになるのはまだまだ先だし、もっと訓練が必要。

そういや、試験勉強の時に見たなコレ…みたいな(進◯ゼミじゃないけどw)
要するにペーパードライバーなんですよね。
車を運転するための免許は持っていて、運転していいよっていう許可はもらっているけれど、練習しないと運転は上手くならないわけで。
そして安全な教習所の中でいくら練習しても、公道に出たらぜんぜん別世界やんってなる!
どうやったら安全に目的地に辿り着けるのか、どうなったら事故につながるのかとか、それを防ぐためにどうするのかとか、そういった塩梅は現場じゃないとわからないことだらけ。
社労士の資格も似たようなものだと思っていて、試験合格しただけじゃペーパードライバーなんすよ。
「業としてやっていいよ」っていうお墨付きを得ただけ。
いくら社労士会で研修受けたって、実務に活かせなけりゃ、あー今日も勉強したなっていう自己満に終わる。
もちろんそれまでの頑張りを否定する気はサラサラないけれど、有資格者だから優遇されて当然というわけでもない。
現に資格はなくても社労士法人に5年以上勤めてますって人の方が、きっと何倍も戦力になるはず、というかなってるやろし。
だから、ちょっと試験が難しいとか合格率が低いってだけで、合格した途端に有資格者だからって偉そうにしちゃうのは違うと思うんだよねー(って何の話?)。
実務経験、だいじ。マジで。
経済的な安定vsやりがい
経済的な話だけでいうと、そりゃ前の仕事を続けていた方がいいに決まってる。
だって、33年間勤めたんだぜ?しかも公務員だぜ?
よほど悪いことでもしない限り、クビになることはない。現在の年収は保証されているし、将来の年金も増える。

もったいないwとか散々言われるやつね
やりがいでいうと、職場によると思う。
わたしの場合は、ちょっと仕事内容がハードで疲弊していたのもあったんだけど、公務員でも事務職なら本当に幅広くいろんな仕事を経験できるので、ピタッとハマればやりがいはめちゃあると思う。
最後の方は福祉系の部署にいたんだけれど、実際やりがいはすごくあるはずの仕事だし、なくてはならない大切な制度に携わってこれたのは貴重な経験だとも思っている。
親身になって向き合えば向き合うだけ、来庁者の人に喜ばれたりお礼を言われることも多々あって、それはそれで嬉しいし、自分の助言が役に立っていると感じられることが励みにもなった。
だけど、なかには制度のいいとこ取りというか、どんな悪質なケースであっても対応しないといけない。
一切拒否はできない辛さもあって、本当に助けたい人の力になるというよりは、どんなに横暴で無茶な要求でも対処しないといけないのがだんだん苦痛に感じていたんですよね。
親身になりたい、力になりたいと思える人に全力を注ぎたい。
一見、キレイ風に書いてるけど、要するに客を選ばせてくれって思ったわけです、ハイ。
そう思ったら、一時的な収入は減るけれど、将来的に自分が助けたい人を助けられる力を身につけていった方がいいんじゃね?と思いまして。

正直なところ、公務員もういいかなって思ったのもあるw(その辺はまた別でおいおい)
今あえて転職を選ぶメリットとデメリット
いざ転職ってなると、辞めたらもう後に引き返せないし、本当にいいのか?って散々悩んできた…はずなんだけど、最後は意外とあっさり決断しちゃいました。
自分の中のメリットがデメリットよりも上回ったんでしょうな、しらんけど。
定年後の人生まで長い目で見たら…
定年まであと10年。
そう思っていたらいつの間にか定年が段階的に延長されることになっていて、わたしが定年を迎える頃には、定年制度は65歳になっているらしいよ、と聞かされた。
あと10年なら頑張れたかもしれないけど、15年か…虚無やん。
10年後、15年後に定年退職して、それまで公務員続けていったとして、さらに再雇用でどっかの区役所で今と同じような仕事していくのかな。
それが無難な選択で、みんな確かにそうしている人が多数なんだけど、そこまで公務員としてやってきた仕事を生涯ずっとやりたいとも思えず。
だからこそ、手に職もなくて辞めたら終わりと思って取得したはずの資格ではなかっただろうか。
社労士もそうだけど、他にも相続とか終活とかいろいろやりたいことがあって…でも公務員だと副業もできないわけですよ。
ある程度副業でやっていきつつ、軌道に乗ったら独立という道も選べないので、公務員である限り「将来の夢」のまんまで寝かせとくしかない。もしくは完全ボランティアでやるか。
じゃ60歳、65歳になってから「資格を活かして独立するぜ!」といっても、そこまでずっと実務未経験のまま、知識だけ蓄えていったところで、さっきの話でいうペーパードライバーでしかない。

いや、むしろ知識はどんどん抜け落ちていく未来しか見えない
どうせ同じペーパードライバーで、50歳と60歳だったら、どっちが将来的に考えた時に幸せな60代を迎えていられるかなって考えたわけですよ。
このまま定年迎えて、公務員辞めたらなにも残っていない自分よりも、今から修行して60歳になった頃には多少は社会の役に立てる社労士になっていたいなと思うのです。
健康なうちに決断した方がいいかも…
あと、昨年がん治療をして仕事をしばらく休んだことも大きなきっかけになったんですよね。
いつまで健康かどうかもわからないし、まだ治療だって途中だし、再発の可能性もなくはない。
昨年は「いざ、アレやりたいと思った時に健康じゃないかも?というリスクがある」ということを実感した1年でした。
60歳になってからでもいいやって思っていても、60歳になった時に元気で動けるだけの身体でいられるかもわからないし、そもそも生きている保障だってない。
たぶん今、この瞬間だけを考えると、転職するのはいろんな意味でしんどいかもしれない。
何も考えず、今までどおり、収入に不安もない安泰な生活をしていた方がラクかもしれない。
仕事のストレスはきっとどっちに転んでもあるしw
だけど、しんどいことに耐えられるのは、少しでも若い方がいいんじゃないかなとも思う。

コミュ障すぎて、歳重ねてから新たな人間関係を開拓していく気力があるかなって不安もあり…
世帯収入は大幅に激減した
こればっかりはどうしようもないですね、ハイ。
1番のデメリットはこれと言っても過言ではない。
我が家は、旦那が自営業者でほぼわたしひとりの収入で生計を立てていたから、正直しんどいっすね。
この状況でわたしまで開業するからって自営業の道を選んだら、もはや貯金を切り崩すしかないのでやめました。
幸い、子どもたちが自立していて、もう教育費とかいろいろ考えなくて良くなっていたのが救い。
なので、転職という道を選んだのは、未経験開業は怖いし無謀やろっていうのがいちばんの理由だけど、安定した収入が多少なりともある状態ってのは本当にありがたい。
実務を学ばせてもらいつつ、お給料もいただけて、社会保険・雇用保険完備!
本当に足を向けて寝られません。

生まれて初めて雇用保険に加入したの新鮮すぎたw
早く仕事をスムーズにこなせるようになって、会社の役に立てるようにならなければ。
そう思ったら、まずは自分の将来的なスキルとか開業とかいうよりも、まずは会社に貢献することで恩返ししていくことの方が先決だなと思うので、まずは余計なことを考えずに日々、勉強あるのみだなーと思ったりしています。
転職後の生活ってどうよ?
公務員辞めたことを、多少は後悔するのかな?なんて思っていましたが、今のところ残念ながら後悔する暇もなく、新しい仕事に日々忙殺…いや、楽しく過ごしています。

Twitter(X)に出没する時間が激減しているくらいには忙しいw
新しい環境や仕事に就くと、そこに慣れることと新しい業務を覚えることにはそれなりのストレスがあるのは、どこに行っても同じですしね。
それでも、常に人生の危機的状況に直面して、一分一秒を争う対応を迫られたり、どう考えても無理難題を押し付けられたり、時には暴れまくって怒鳴り散らしたりする客の相手を日々していたことを思えば天国ですよね(どういう環境よ)。
公務員時代は、全員に等しく平等に接し、法律や制度の範囲内でサービスを提供するという感覚でしたが(もちろん税金面でのコスト意識とかはあれども)、
これからは、法律を遵守したりコストを意識することは変わらないけれど、顧客の利益と会社の利益、その上での社会貢献ってなんだろうなとか、見るべき視点を変えていかないといけないなと思ったりしています。
まだまだ1ヶ月半、手探りまくりで右往左往の日々ですが、果たしてどうなることやら。
さて、この転職が正解かどうかは、神のみぞ知る?


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